彼の両親は
とても優しい性格で、
私のこともすぐに
気に入ってくれました。

挨拶のあとはトントン拍子で
結婚の話が進んでいき、
結婚式はご両親の指揮のもと、
某有名神社で盛大に執り行われました。

式には見知らぬ顔の資産家やら
政治家やらが多数出席し、
ごく普通のサラリーマンな
私の両親は
借りてきた猫みたいに
縮こまっていました…。

この日、
私は改めて彼の一族のすごさを
思い知らされたのでした。

そして結婚式を
無事終えたその日の夜、
私たち夫婦は寝室へと向かいました。

そう、
いわゆる初夜が
待っていたのです。

夫は真面目な人で

「結婚するまでは無し!」

と私に宣言していたので、
この日は正真正銘、
二人にとって初めての夜でした。

当時処女だった私は
緊張しながらベッドに座ると、
夫が私の耳元でこう囁いたんです。

「緊張しないで…いまみんなも呼んでくるからね」

「………え?」

 

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